Arithmetica

フィボナッチ数と平方数, 記数法.

Arithmetica 算術ノート

フィボナッチ数

フィボナッチ商を表示する有限級数

フィボナッチ数列において, 第 𝒑 項の隣には必ず一個の 𝒑 の倍数が現れる. その項の番号を 𝒑 - ε とすれば, 法 𝒑 に従って, $$ \frac{F_{p-\epsilon}}p\equiv\frac{1}{\,5\,}\sum_1^{p-1}\frac{(-1)^{n-1}}n\binom{2n}n.$$ 但だし, 𝒑 は 2 でも 5 でもない素…

フィボナッチ数論から見た平方剰余相互法則

非負の整数 𝒏 にたいし, 線型漸化式によって定義される多項式列, \begin{align} (L_n)=2,\ x,\ x^2+2,\ x^3+3x,\ \ldots\\ A,\ B,\ xB+A,\ \ldots \end{align} に関して, 素数の法 𝒑 の下で, 𝑳𝒑 ≡ 𝒙ᵖ が成りたつ.

フィボナッチ数の基礎等式 (1) 定義と一次の等式

四つの数列 \begin{align} &1,\ 3,\ 4,\ 7,\ 11,\ 18,\ \ldots\\ &1,\ 1,\ 2,\ 3,\ 5,\ 8,\ \ldots\\ &\phi^1,\ \phi^2,\ \phi^3,\ \phi^4,\ \phi^5,\ \phi^6,\ \ldots\\ &\Phi^1,\ \Phi^2,\ \Phi^3,\ \Phi^4,\ \Phi^5,\ \Phi^6,\ \ldots \end{align} は同一…

フィボナッチ数列に現れる平方数が 1 と 144 のみであることの初等的証明

Fibonacci 数列の正の部分 \begin{align}1,\ 1,\ 2,\ 3,\ 5,\ 8,\ \ldots\end{align} に現れる平方数は 1 と 144 のみである.

フィボナッチ数を含む無限級数について (pdf)

Lucas 数や Fibonacci 数, 黄金比を含む無限和の計算方法について纏めました. キーワード Lucas 数, Fibonacci 数, 黄金比, 無限級数

1, 1, 2, 3, 5, 8, ... から (3,4,5), (5,12,13), (16,30,34), ... を生成する等式

あらゆる正整数 𝒏 に対して, 三辺の長さが \begin{align} F_nF_{n+3},\ 2F_{n+1}F_{n+2},\ F_{2n+3}\end{align} で与えられる三角形は直角三角形である.

𝒏 + 1/𝒏 の形の数に関する問題

問. 二つの帯分数 𝒙(𝟏/𝒙), 𝒚(𝟏/𝒚) の積が整数になるような正整数の対 (𝒙,𝒚) をすべて挙げよ. 例えば 𝟐(𝟏/𝟐) • 𝟓(𝟏/𝟓) = 𝟐.𝟓 • 𝟓.𝟐 = 𝟏𝟑 を満たす (𝟐, 𝟓) 等.

あるリュカ数列を用いた 3𝒏 + 1 型の素数の無数性の証明

3 で割って 1 余る素数は無数に存在する.

Fp が p の倍数であるような素数 p の決定問題 (2)  完全証明

Fibonacci 数列の第 𝒑 項が 𝒑 の倍数に成るような素数 𝒑 は 5 のみに限る.

Fp が p の倍数であるような素数 p の決定問題 (1)  部分的解決

Fibonacci 数列の第 𝒑 項が 𝒑 の倍数になるような素数 𝒑 は 5 のみに限る.

ABC定理を用いたフィボナッチ累乗数の有限性の簡易証明

〔フィボナッチ累乗数の有限性〕 フィボナッチ数列中に現れる累乗数は有限個である.

フィボナッチ数の三角函数表示

〔フィボナッチ数の三角函数表示〕 フィボナッチ数には三角函数に類似した性質が数多く知られており, その繋がりは以下の等式が成立することによって説明することができる. \begin{align} F_n=i^{n-1}\frac{\sin{n\vartheta}}{\sin{\vartheta}}.\end{align} …

フィボナッチ数の判定式 (3)  二次体の整数の整除と単数

〔フィボナッチ数の判定式〕 正の整数 𝑁 に対して, 次の同値が成立する.5𝑁² ± 4 のうちいずれかが平方数 ⇔ 𝑁 はフィボナッチ数.

フィボナッチ数の判定式 (2)  二次体とその整数

〔フィボナッチ数の判定式〕 正の整数 𝑁 に対して, 次の同値が成立する. 5𝑁² ± 4 のうちいずれかが平方数 ⇔ 𝑁 はフィボナッチ数.

フィボナッチ数の判定式 (1)  初等的証明

〔フィボナッチ数の判定式〕 正の整数 𝑁 に対して, 次の同値が成立する. 5𝑁² ± 4 のうちいずれかが平方数 ⇔ 𝑁 はフィボナッチ数.

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ALIA VERITAS AD ALIAM SEMPER VIAM STERNIT
ひとつの真理の考究は, かならずまたひとつの真理への道を拓く


フィボナッチ数とは, 黄金比の冪を √5 を用いて表示したときに, 無理数部に現れる分数の二倍である.

\begin{align} (F_n)_{n\geqslant0}=\;&0,\ 1,\ 1,\ 2,\ 3,\ 5,\ 8,\ 13,\ 21,\ 34,\ 55,\ 89,\ 144,\ 233,\ 377,\ 610,\ 987,\ \\&1597,\ 2584,\ 4181,\ 6765,\ 10946,\ 17711,\ 28657,\ 46368,\ 75025,\ \ldots. \end{align}



平方数とは, 或る整数の平方に等しい数である.

\begin{align} (n^2)_{n\geqslant0}=\;&0,\ 1,\ 4,\ 9,\ 16,\ 25,\ 49,\ 64,\ 81,\ 100,\ 121,\ 144,\ 169,\ 196,\ 225,\ 256,\ \\&289,\ 324,\ 361,\ 400,\ 441,\ 484,\ 529,\ 576,\ 625,\ \ldots. \end{align}



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算 術 ノ ー ト

Arithmētica はラテン語の第一変化名詞で, 算術や初等的な整数論を意味します. 当ブログでは, 算術と整数論, 特にフィボナッチ数や平方数に関する事柄, 面白いと感じた問題, そして数論における定理について, 気ままに記事を投稿します. 記事の内容に関する誤植や新しい発見などが有りましたら, 私の Twitter アカウント (@Numerus_A) までご報告頂けますと幸いに思います.

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